2022年6月10日に初ミーティングを行ってから約1年。
それから毎月の運営ミーティングでコンセプトやイベントネーミングを決め、会場とのやり取り、照明、音響、映像、設営会社とのやり取りを重ねて、96ページという僕史上初の分厚い台本を書き上げて2023年5月8日に記念すべきNIGHTOUT初開催を迎えることができました。
まだ興奮冷めやらぬ内にイベントレポート含め、備忘録としてブログを書いておきたいと思いました。
当日、色々な方に
「なんでチケットこんなに安いの??」「イベントの収支合うの??」
イベントの感想の前にそんな疑問をぶつけられることが多かったなと感じました。
確かにZeppNagoyaに徴収される600円の1ドリンク分が付いた1,100円のチケットなので実質1枚あたり500円の売り上げということになります。
これの回答をする為に、一旦話を2022年6月10日から振り返ってみようと思います。
「もらった収益を美容に返す。若手育成がナプラ・ガモウの目標」
このイベントの初ミーティングの最初に聞いた今回の発足のキッカケがこの言葉でした。
なのでチケットの収益でイベントを開催しようというイベントでは当初から無かったのが始まりです。
そんなスタートラインから始まったミーティングでした。
「ヘアショーを開催するとしたら、この時期に発信するメッセージは何か。」
そこから誕生した運営のスローガンがこちらです。
そこから7月にNIGHTOUT(夜遊び)というタイトルが決まり
8月には出演者の年代などの大きな枠組みが決まり、
9月には細かなルールが決まりました。
10月には説明会の内容やイベント当日の出演順が決まりました。
そして11月のサロン合同ミーティングに向けて12サロンのスケジュール調整、説明会資料制作や撮影の準備と絵コンテ作りが始まります。
11月7日、29日の2日間で全サロンとのミーティング、撮影を終えて早速告知用のCMの制作です。
このCMでは出演者全員にコロナ禍を通じて感じた鬱憤の様な思いや体験を語っていただくところからスタートし、今回のNIGHTOUTのテーマでもあった「熱狂を取り戻す」というキーワードへ繋げられる様に、全員に「僕たちはまだ、熱狂を知らない」という決められたワードを喋ってもらったり…(恥ずかしかったですよねw)出演サロンを紹介するために全員の登場を布ひらひらで撮影しました。
あとは夜遊びに出かける女の子を主人公にしたかったのでアユナさんと明日香さんの2名のモデルさんにお願いして夜の街に実際に繰り出して撮影をしました。
めっちゃ雨降りの日だったので撮影は大変でしたが、今思えば良い思い出です。
それで完成したのが2023年1月15日に公開したこちらのCMです。
たくさんの方に見ていただけて嬉しかったです!
そこからは3月1日に一般チケット販売を行う為のフライヤーを製作したり、チケットを製作したり、毎月の打ち合わせで出てくる課題を解決しながらスタッフTシャツを作ったり、12サロンの控室をどう振り分けるのかとか、ステージのレイアウトをどうするかとかを話したり、台本やオープニングムービー、アタックムービーの絵コンテを作ったり(ギリギリになってしまって松ちゃんには迷惑をかけましたすみません。)
いよいよ3月13日、4月3日、4月10日の3日間で12サロンのステージ構成を確認しながら実際に舞台監督、照明スタッフを交えながら1サロンづつ確認し台本に落とし込む作業を行いました。
と同時に当日会場で流すオープニングの映像、各サロンが登場する前に流すアタックムービーの撮影も行いました。この時に製作したのが「取り戻せ熱狂をバックペーパー」です。
真っ白の撮影用のバックペーパーにカッティングで製作したグラフィックを貼り付けて仕上げました。
(思ったよりも単純ですが…)
それをバックパネルの裏面からライティングして円形に浮かび上がる様にしました。
みんなも会場の入口で写真をたくさん撮ってもらったかと思います。
あれは実際に12サロンの皆さんの撮影で使用したもので、周りの照明も撮影当時を再現したセッティングでした。この撮影では出演者全員に無茶振りをして「取り戻せ、熱狂を!」という決められたワードを喋ってもらって(恥ずかしかったですよねw)かなりパリピ風なライティングを行いスマホ片手に自撮りしながら踊ってもらいました(相当恥ずかしかったですよねw)
オープニングで心拍音と共に最初に流れたモノクロの映像はその時のスマホ自撮りの素材です。
なのでカメラマンの松ちゃんも映ってますねw
あとは夜な夜な、まっちゃんと車に乗って名古屋の夜のイベントなので高速から名駅の風景を撮影したりしました。この時は色々な撮影が重なってほぼ岐阜在住の松ちゃんを名古屋に監禁していて別の撮影をストイックに行った後にドライブに繰り出すというナチュラルハイな状態で行っていました。
そのおかげでなのかは不明ですがかなり良い絵が撮れました。オープニングで使っている名古屋の風景です。そんな背景も感じてもらいながら楽しんでもらえたら嬉しいです。
チケットの販売も順調に進み、台本もなんとか完成し、準備も完了しましたが、なんとなく、やはり始まるまでは運営チームはみんな不安な気持ちを抱えながらGWに突入しました。イベントはGW明け初日の月曜日なので…
開催直前のティザーCMも4月29日に公開しました。
オープニングに通ずる様な出演者全員の眼差しCMです。これは実は制作する予定ではなかったのですが、映像担当の松ちゃんからのサプライズプレゼントでした。
GW中に僕は舞台運営に関わる監督、照明、音響、映像チームの皆さんとZOOMで全進行の確認をしながらあーだこーだのミーティングを行いました。あとは本番当日を待つのみです。
迎えた当日、
7時30分から舞台設営を行い10時30分ごろから僕たちも会場入りし、サロンの皆様を迎える準備を進めます。そして12時30分から15分刻み(かなりタイト)で12サロンのリハーサルを行います。15分でも12サロンなので3時間かかります。もちろん想定通り押しましたが順調に準備を終えていよいよ開場を待つのみです。
17時30分開場でしたが17時の時点でもうZeppNagoyaの前には客列が出来、入場開始直前には最後尾がJRの高架を越えてしまうほどのの列になってしまい最後尾パネルを持っていたナプラの荒井さんをアワアワさせてしまいました。
そして待ちに待った開場。オープンと共にたくさんのお客様がドリンクを持って会場に入ってきてくれました。18時までただのイベントのスタートを待つ30分ではなく、最初からクラブに遊びにきた感覚を持ってもらいたかったのでDJがかけるミュージックと照明の演出を行って来場者を迎え入れました。その甲斐あって会場の扉を開けたお客様から「うわぁー!」とか「すご!」とかって声を聞くことができました。聞く為に扉の隣に立ってましたw
今回DJを担当してくれたBADNARIさんありがとうございました。
NARIさんもNIGHTOUTの出演者に合わせて29歳でした!(ブッキングしてくれた大岩くんありがとう!)
開演が近づくにつれどんどんZeppNagoyaの会場がコロナ前に見ていた当たり前の風景に変わっていくのが何とも不思議な感覚でした。カメラマンのケイジくんもステージ上からお客様スナップを撮って盛り上げてくれました。
そして予定通り18時。いよいよNIGHTOUT2023がスタートしました。
たくさんの方がスマホで撮影しながらオープニングの映像を見てくれました。
いかがでしたか?カッコよかったですよね??(強制的w)
心拍音から始まる夜遊。そして全員での「取り戻せ、熱狂を」。何より出演者の方達が楽しんでいる雰囲気を伝えたかったのですが伝わったんじゃないかと勝手に思っています。
あと個人的な拘りとしては各ステージが終わった後の片付けをしている時のBGMを全ステージ変えて、この時も何だかノリノリになれるようにしてみたことです。(細かすぎて伝わらない…)
(ここからは簡単にですが各ステージの解説を勝手にさせていただきます。)
そしてファーストステージはBLANCOさん。
ステージテーマは「JackPot」。映像でもあったスロットを回して当たったコインの枚数が大きければ大きいほど良いご褒美がもらえる(華やかなモデルさんが登場する)というステージです。当たりは10枚のモデルさんから始まって50枚、300枚とどんどん華やかに!そして最後、大当たりを予感させる演出映像が流れて期待が高まったのちにハズレというオチが…登場したのがボロボロの服を着たメンズモデル。というステージでした。BLANCOさんらしくて面白かったです!
続いてはNiLさん。
NiLさんはどのサロンさんよりも照明演出に拘りがあってプロ意識を感じました。音楽もNine Inch Nailsさんの音楽を編集した近未来の世界観の中で女性スタイルスト2名によるゴリゴリな中作り上げられる繊細な女性像のモデルに釘付けになったのではないでしょうか??ファーストステージとはガラッと違ったセカンドステージを楽しめたのではないでしょうか??
続いてはLillyさん。
Lillyさんはそのサロン名で使われている通りユリや花の蕾からの開花をテーマにしたステージでした。メンズモデルを起用しながら花の繊細さ、力強さの両方を感じさせながらもNIGHTOUTのテーマの熱狂や夜遊びも感じてもらえる様なBGMや照明で見ている人も楽しかったのではないでしょうか??最後にスクリーンに映し出された「懸命に開く花のように好きなことに没頭できる今、楽しむことに全力を」というメッセージも刺さった方も多かったと思います!
続いてはin chelseaさん。
新店舗に併設されたスタジオのnoir(ノワール)をテーマに黒や影の世界観はin chelseaさんらしさを感じられる圧巻のステージでした。スタイリストさんもモデルさんの衣装も素敵でしたし、MoMoさんの会場に響き渡ったシザーのカット音もピンマイクでしっかり拾えてよかったです!最後のモデルポージングも素敵で、たくさんの方のカメラロールに収まったのではないでしょうか??
続いてはR’otiさん。
テーマはwalpurgis(ヴァルプルギス:春の女神) という可愛らしいテーマ。シンプルなステージ構成の中にしっかり2名のスタイリストの見せ場を作ったり、カットに向き合う姿がカッコよかったです。この日初めて登場したミラーボールを使った演出も幻想的でとても素敵だったのではないでしょうか??
前半ラストはTHE ORDERさん。
Fortisというテーマはラテン語で強いという意味で、力強く、情熱的なステージにというステージテーマをしっかり体現された6分間でした。変わっていく音楽もカッコよくて客席からも平成維新だ!とかの声も聞こえました。3人がそれぞれのテーマで作るモデルさんは見ていて楽しかったのではないでしょうか??
はい!前半があっという間に終了です。ここで再度DJによる演奏を挟んで15分間の休憩です。
前半のステージはどうだった?とか、久しぶり!みたいな出会いや、いつもの仲間とあーだーこーだ喋ったり。こういう時間も大切ですよね!
はい!では後半行ってみましょう!
後半のファーストステージはICIさんからです!
開花をテーマにしたステージはモデルさんにダンサーを起用。スタイリストが登場する前から踊り出したモデルさんたちに皆さん驚いたのではないでしょうか?そこからのカットも照明や映像の演出でとても幻想的で、最後のカット後のダンスシーンも力強くて撮影するのも忘れてしまうくらいのめり込んでしまったのではないでしょうか??
続いてはWINNERさん。
レトロチルをテーマに1980~90年代のファッションを感じる様なステージです。(僕世代が駆け抜けた時代ですね!)映像演出から始まってBGMも当時聞いていたし、みんなも聞いたことある様な選曲でそういった部分も楽しめたんじゃないでしょうか??出来上がったモデルさんもデニムで統一された衣装が素敵でしたね!最後にモデルさん3人でスマホを取り出してセルフィー撮影している演出も等身大で楽しめたんじゃないでしょうか??
続いてはtsunaguさん。
意外とtsunaguさんはヘアショー初ステージ。テーマは人と花の美しさを伝えるという意味のa flower in not a flower。ステージにはtsunaguの皆さんで海に拾いに行って作った流木のオブジェが登場。信仰のシンボルとして立てられたオブジェの周りでアレンジ、カット、メイクとそれぞれの技術を見せながらも最終的にモデルが倒れたり、涙を流したり。ヘアショーの中でも演劇を見ているかの様な感じにも。からのエンディングでワイワイと出演者全員でフィナーレを迎えるギャップにみんなやられたのではないでしょうか??
続いてはRatieさん。
ネオン街をテーマにしたステージで現代のジェンダーのメッセージも取り入れられた繊細さとカッコよさをミックスさせたステージの中でRatieさんらしく見せるカット技術はさすがでした!!フィナーレではこのイベントで唯一のブラックライトを使用した演出で衣装のこだわりを感じることができたのではないでしょうか??
続いてはarteHAIRさん。
ブロッサムアウト(出し切れなかった個性を出し切る、開花、どんどん咲いて行く) というテーマのステージだったのですが確かに4名のモデルさんが6分間でどんどん変化していく姿は見ていて楽しくてあっという間の6分間だったのではないでしょうか??あと毛糸をモチーフにした衣装もとても素敵でしたね!!
NIGHTOUT2023のラストステージはjurkさん。
このイベントで唯一カメラマンを増やす演出を行いスクリーンに3分割でスタイリストが一気に映し出されて始まったステージでした。new traditionというテーマで新しいjurkを見せると宣言した3人が躍動するステージ。素早いカット技術は見ている人も引き込まれたのではないでしょうか??7名のモデルが登場し一列に並んだフィナーレは観客全員の印象に強く残ったのではないでしょうか??
以上12サロンのテーマと簡単な見どころ紹介でした。
そんなこんなで幕を閉じた約2時間のNIGHTOUT2023でしたがみなさんいかがでしたでしょうか??
30歳未満、スタイリスト歴5年以内という若手のスタイリストさんの為のステージ。見にきてくれた方達や今回出られなかった方達に次は自分があのステージに立ちたい!そんな風に思ってもらえるように作り上げたイベントです。約1,000人というとてもたくさんの方に見ていただいた初開催イベントでした。主催のガモウ名古屋からは大平さんはじめ、神谷さん、保谷さんを中心に、ナプラからは岸さんをはじめ、荒井さん、石垣さん、白岩さんを中心に、プロデュースをさせてもらったクラッチワークスからは僕(永冶)はじめ、内山と渡辺が中心となりミーティングを重ねてこのイベントを大きなトラブルもなく、無事終えることができました。至らない点もあったかと思いますがまたそういった反省をアップデートに生かして次のNIGHTOUTのステージを作っていきたいと思います!
12サロンの出演いただいた皆様、改めて本番を迎えるまでの準備や練習本当にお疲れ様でした。
そして、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございます。
最後にNIGHTOUTの名付け親であるナプラ武田専務の完全バックアップでこのイベントを開催することができました。本当にありがとうございました!
以上NIGHTOUT2023の想い出でした!
P.S.
NIGHTOUTのインスタグラムアカウントをつくりました!
こちらに今回のイベントに関連する画像やイベント中に使用したムービー、またこれからのNIGHTOUTの情報などをお知らせできるようにしていきたいと思いますので皆さん、フォローをよろしくお願いします。