プロジェクト背景
はじまりは、美容室のホームページ制作というご相談でした。岐阜を拠点に複数の美容室を展開する「株式会社パストーン」。一見すると「地域に根ざした美容グループ」のように見えますが、深くお話を聞くうちに、その印象は良い意味で裏切られました。店舗の運営にとどまらず、地域貢献活動や海外での支援事業、さらには教育や農業まで、社会に対する広い視野と情熱が溢れる、まさに“リーディングカンパニー”だったのです。
その背景にあるのが、カンパニーミッションである
「心地よい時間を提供し続ける。」
という想い。
美容という手段を通して、地域や人、そして社会全体へ価値を届けていく。そんな懐の深い企業姿勢に私たちは深く共感し、クリエイティブパートナーとしてご一緒することになりました。

きっかけ
きっかけは、知人からのご紹介。「きっと気が合うと思う」と繋いでもらったご縁から、はじめはホームページのご依頼としてスタートしました。実際にお会いしてみると、代表をはじめとした皆さんの熱意と人柄に一気に惹き込まれたのを覚えています。そこで見えてきたのは、ただ“美容室をつくる”のではなく、“未来に残る価値をつくる”というパストーンの在り方。この想いをどうデザインで表現するか。そこから私たちの挑戦が始まりました。

ネーミング~クリエイティブ展開
関わらせていただいたのは、コーポレートの顔となるオフィシャルサイトや、イメージムービー制作、求人ブランディングなど多岐にわたります。その中でも象徴的だったのが、新たにオープンした美容室「utut(ウトウト)」「UTATANE(うたたね)」のブランドづくりです。
名前の由来に込めたのは、“まどろみの中にある心地よさ”。
ウトウトとする瞬間のような、安心とゆるやかさを感じられる空間を目指しました。一文字一文字に意味を宿らせ、響きや佇まいまでを大切に。施工業者の選定から店内のビジュアルトーン、開店告知の伝え方に至るまで、ゼロからご一緒させていただきました。
パストーンのもうひとつのキーワードは
「美しくする、ひとも、まちも。」
これは、美容を軸にしながらも、その先にある“まちづくり”や“社会づくり”にまで目を向けたブランドステートメントです。






結果とこれから
ご一緒する中で、パストーンの“見え方”は少しずつ、でも着実に変化してきたように感じています。
単なる美容室ではなく、地域を牽引する企業としての魅力が伝わり始め、求人や取材の反響も増えてきました。そして、私たちクラッチワークスとしては、こうした企業と伴走しながら変化を育てていくプロジェクトが何よりのやりがいです。リブランディングや新しい展開が続いていく中で、これからも“わくわくする未来”を一緒につくっていけたらと思います。


さいごに
「美容室でありながら、ネパールに学校をつくる会社」
「着付けの日本一がいて、教育にも熱心な会社」
「養蜂や農業を手がけ、地域に還元する会社」
そんな“ありそうでなかった会社”が、岐阜にあることをもっと多くの人に知ってもらいたい。
パストーンが掲げる“心地よい時間”の輪が、もっと広がっていくように。その願いとともに、これからも私たちは、デザインとストーリーの力で応援していきます。





