8月1日に中区千代田にオープンしたDeeo Sea[ディープシー]様のロゴ制作・オープニング販促を担当させていただきました。ご紹介いただきましたGAMOさん、ありがとうございます!
初回の打ち合わせで中で何より驚いたのは、弊社クラッチワークスのオフィスから一番近いという立地です!何を隠そうクラッチワークスの住所も中区千代田。オフィスの窓からもちろん目視で見えますし、Deep Seaさんまで、Google mapいわく直線距離で約60mほどなので、プロ野球選手であれば難なくキャッチボールができてしまう距離です(伝われ!)。
千代田の街がなんだかおしゃれな街になりそうだぞ…!という期待感を抱えながら、ご相談をさせていただきました。
オーナーの海老原さんから最初にいただいたコンセプトやイメージは
・大きくはないけれど、デザイン・カルチャーは発信できるサロン
・海外のお店のような、お客さん同士が仲良くなって繋がっていくような空間
・心地よく、フランクでフラットな空間
といった、”いわゆる美容室”とは少し違いそうな雰囲気でした。
設備としてはもちろん美容室だけど、感覚としてはもっと広くて、海老原さんのおすすめの音楽やオリジナルのアパレルや雑貨が並ぶ、そんな雑多だけど洗練された空間・・・
どんなデザインをご提案しようか難しくも感じましたが、そんな海老原さんらしいお店に沿う『いい意味で美容室らしくない、尖ったデザイン』を考え、3案のロゴを提案させていただきました。
[design concept]
「美容室だけど音楽を聴きにくるだけの場所でもいい」「美容師だけどアパレルや音楽のことも発信していく」そんな、いい意味で規則やルールという枠から外れた美容室ということを表現するために、ロゴのベースにAkzidenz Grotesk(アクチデンツ・グロテスク)という群を抜いて歴史がある古典書体を用いました。
“グロテスク”は、現在は「サンセリフ体」や「ゴシック体」と呼ばれことが多い、飾りやあしらいのない書体のことを意味します。昔はあしらいがある(日本語で言うと明朝体のような)文字が一般的だったので、あしらいがない書体は、当時の人々にはとても気持ちが悪いものだったのです。そのため、サンセリフ体は「グロテスク」と呼ばれていました。
「あしらいがない文字なんてありえない!」と思われていた時代に、当時の常識を覆して生まれたのがこの書体なのです。いい意味で規則やルールという枠から外れた美容室の表現にぴったりだなと思いました。
また、規則正しいグロテスクの並びの上に破いた紙を貼り合わせ、元の書体を崩すことで、どこにもないオリジナリティのある形に。紙を貼りつなぎ合わせることは、人と人をつなぐ場所になるようにという意味も込めています。
ツールとして制作したステッカーはキャンバス生地のような布のステッカー。「不揃いでいびつで、個性がある方がすき」と言っていただけたので、大きな一枚の布に印刷し、それを手作業で切り分けました。
[staff voice]
オーナーの海老原さんは『求心力がある人』=「周囲を巻き込む力を持つ人」「他者をひきつける魅力がある人」「人の輪の中心で物事を動かす人」なんだろうなぁと、初めてお会いしたときにそんな印象を持ちました。
好きなものや興味があるもの、お好みに合うものに対して率直な反応をくださるので、ツールの打ち合わせなどもとても楽しく進めさせていただきました。
「岡田さんのセンスに任せます!」とほぼ任せていただけたことはプレッシャーもありましたが、それ以上に私自身も楽しんでデザインをすることができました!ありがとうございました!(プレゼンは私の緊張感が伝わったのか、終盤までほぼ反応をいただけなかったので少し(いや、だいぶ)ヒヤヒヤしました笑)
またオコメさん(海老原さんの愛犬)にも会いに行かせてください!
そしてこれからも、ご近所さんとしてよろしくお願いします!
・ロゴデザイン
・名刺デザイン
・ステッカーデザイン
Designer|Moeka Okada
Planner|Mio Watanabe
Deep Sea
愛知県名古屋市中区千代田1-5-11 ブラウンハウス1F
instagram @deepsea_nofancy